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読書は人間の夢を見るか

平々凡々な社会人の読書と考えたこと。本文・写真についてはCC-BY-SA。当然ながら引用部分等の著作権は原文著者に属します。

リズムは続くよどこまでも #GrooveMerchant

NYで活躍する日本人を中心としたJazzバンドGroove Merchantのライブ紹介記事。

靴ひもを通してもらったはなし

僕の革靴はボロボロだ。 つま先は傷つき、見事な餃子型になっている。 ビジネスマンは足元から、という人からみれば、 ビジネスマンの足元にも置けないということになるだろう。 いいのだ。ボロボロに擦り切れるまで精一杯。そんな美学もある。 それでも、靴…

「水餃子」は「レトロニム」か(追記)

レトロニム(retronym)あるいは再命名とは、ある言葉の意味が時代とともに拡張された、あるいは変化した場合に、古い意味の範囲を特定的に表すために後から考案された言葉のことを指す レトロニム - Wikipedia Photo credit: mmmyoso via Visualhunt.com / …

「この世界の片隅に」生きるということ

「この世界の片隅に」見てきた。 こうの史代原作、片渕須直監督・脚本。 声の主演はのん(能年玲奈)。 感想をTweetすることができなかった。 付け加えるべき言葉が見つからなかった。 舞台は戦前から終戦に至るまでの広島、呉。 主人公の北條すずは、普通の…

生態の監獄―『セーラームーン世代の社会論』を読んで

「ゆとり世代」と呼ばれてきた。 2002年に学習指導要領が改定されたことがその遠因になっている。 週休2日制が完全施行され、絶対評価に。総合の時間も導入された。 いささかセンセーショナルな形で言い広められたことには、 ―風評被害だと思うが― 円周率は3…

三浦九段の出場停止と連盟の電子機器取扱いに関する経緯

本日(12日)、日本将棋連盟から驚きの発表が行われました。 第29期竜王戦七番勝負挑戦者の変更について|将棋ニュース|日本将棋連盟 丸山忠久九段との挑戦者決定戦を制し、 第29期竜王戦に出場が決まっていた三浦弘行九段が出場しないこととなり、 更に今…

焦がれるものは

「野球わかるんか?って言われたら、当然のごとくカープの話が始まるんですね!」 広島に赴任した後輩が、驚きを語ってくれた。 プロ野球にもチームはいろいろあるし、大リーグや高校野球もある。 それでも広島で「野球」といえばカープのことだ。 なんの前…

1円拾わなかった話

チリン 朝の混雑した駅のホームから、エスカレーターに乗り込む。 と、同時に時間を確認しようと、ポケットのスマホに手をやったときのことだった。 指に残るかすかな感触。軽い音。 1円玉だ。 昨日、売店で貰ったおつりが残っていたのだろう。 ふと思い出す…

ポケモンをやらない人のための本当のPokémon GO問題

Pokémon GO(ポケモン ゴー)*1が大ブームです。 それに伴って、様々なトラブルが報じられ、各所から、規制の声が上がっているようです。 一方で、報道などを見ると、やや正確な理解に欠けている部分もあるようです。 みんながポケモンをやるわけでもないで…

歩きスマホは違法にするべきか

オーストラリアの法律専門家による歩きスマホ(ケータイ)に関する記事の翻訳。

主観のマンションー森達也『FAKE』における八五郎

「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺は一体誰だろう?」 落語「粗忽長屋」のオチだ。 「粗忽長屋」というのは粗忽もの*1二人が、行き倒れを自分だと勘違いして…という話。 普通に考えれば、ありえないこんがらがったような話だ。 人間国宝となった…

どこにもないけど、誰にでもあるもの-『東大駒場寮物語』を読んで

立て看板に、ペンキ、スプレー缶や模造紙。 いつからあるのかわからないような私物のジャージ。 落書きで埋め尽くされたロッカーはもとより、ボロボロになったソファーの上にまで、所狭しと置かれた物の中、購買部で買った弁当のニオイが立ち込める。 ゴキブ…

鉛筆書きのメディア論

鉛筆で書くこととパソコンで書くことの違いについて。小田嶋隆氏・神足裕司の二人のコラムニストから。

私たちの時代のサイン Emojiはなぜ言葉よりも人を動かすものでさえありえるのか

Signs of our times: why emoji can be even more powerful than words Vyvyan Evans, Bangor University ※本稿は、The Conversationに掲載された"Signs of our times: why emoji can be even more powerful than words"の全訳です。著者であるVyvyan Evans…

メディアのフレーム-パリの事件からみえたもの

フランス・パリのテロ事件を機に考えるメディアのあり方。そしてフレーミング。

コンピュータがいかにして科学を壊したか―そして、その修復のために我々は何をなし得るのか

How computers broke science – and what we can do to fix it(コンピュータがいかにして科学を壊したか―そして、その修復のために我々は何をなし得るのか)の全訳。科学におけるコンピュータの使用が再現性にもたらす影響とその解決策について。

図書館は死につつあるなんて誰が言った?イノベーションのための空間へと進化する図書館

未来の図書館に関するアメリカの事例。

Wi-Fiが飛び交う世界、でも、インターネットには未だに海底ケーブルが必要

Nicole Starosielski助教授による海洋通信ケーブルに関する解説記事。The Conversationからの翻訳。

流行語大賞を予想してみた。

今年もユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語が公表されました。 大賞は例年通り、12月1日に発表される予定です*1。 せっかくなので、トップテン10語と大賞を予想してみました。 なお、例年の傾向などから予測したものであり、個人的な感情は排除したもの…

食とともにめぐったもの-『食の500年史』

食の歴史からみる「グローバル」ということ。ジェフリー・M・ピルチャー『食の500年史』NTT出版, 2011 書評。

EU TSM規則のネット中立性-欧州議会調査局資料から

EUの電気通信単一市場規則(TSM Regulation)におけるネットワーク中立性の紹介。

Uberの急騰料金(サージプライシング)は、ドライバーの急増を導かない

Uberの急騰料金(サージ・プライシング)というのが話題なようです。混雑時に特定の区間で利用料金を上昇させるという仕組みですね。他の交通機関でも、道路渋滞に対するコンジェスションチャージが各国で導入されてますし、時折、満員電車対策として、ピー…

時にはボレロを踊って

忘れられない光景がある。 あの大震災から数十日目の夜。 JRと私鉄の駅を結ぶコンコースはまだ薄暗かった。 一つのバンドが現れた。 電子ピアノ、ドラム、ベース。管楽器にボーカル。*1 演奏し始めたのはジャズだった。 誰もが知っているようなJpopのアレン…

GW終わり

木金と仕事をしてきてなんですが、一応今日までがGWって認識でいいんでしょうかね。休みというのは一瞬で終わるものです。 休み中に見た映画、読んだ本を簡単に振り返ってみたいと思います。 その前に、まずは番外編から。 5日6日で今話題の箱根町芦ノ湖に行…

プレGW

4月も終わりました。 もう一年も3分の1が終わったかと思うと、時の流れの早さを感じます。 ゴールデンウイーク、正確に言うと大型連休であります。 私はちょっとお休みを頂いて、だらだら過ごしています。 ここ数年はなんやかや云々かんぬんありましたので、…

親子と将棋

先日、神足裕司の『パパになった男』から、ケンカに関する一節を引いたのだけれど、将棋の「ひっかけ」に関連した箇所もあるのを思い出した。 将棋連チャンで申し訳ないけれど(読んでる人もそんなにいないだろう)、広がりのある事柄だと思うので、少しお付…

そして、それは「敵」なのか−人と機械(後編)

「ケンカとは、どうやっても勝たなければならないものだ。そのためには、相手の金玉を蹴り上げ、指を突っ込んで目の玉をほじくり出してやれ!」 とぼくは乱暴に言った。 息子の返事はこうだった。 「パパ、ボーリョクはいけないんだよ」」 (神足裕司『パパ…

熱情が世界を変えるとき−人と機械(前編)

「正直言ってどの手が悪かったのか分からない」 三浦弘行八段(当時)の言葉が印象的だった。 第2回将棋電王戦は最終局を終えて、プロ棋士側から見て、1勝1分3敗という成績に終わった。 1戦目の阿部光瑠四段対習甦こそ、阿部四段が勝利したものの、二戦目の…

誰にもない責任を誰が負うか

SFの世界でしかあり得なかったようなことが次々と起こっている。 Googleは自動運転車の実験を行い、昨年12月にはプロトタイプの完成版を公表した。*1 それとともに、問題となってくるのは、これまで想定されていなかった事柄に対してどのような規則を設けて…

将棋と意味と、そして、人工知能と

小学生の頃、僕らの指す将棋は、あくまでも王様を取られるまで続いた*1をして投了するところ、Aperyがコンピュータ将棋特有の「王手ラッシュ」を始めたのだ。 解説の鈴木大介八段は、「棋譜を残すのが仕事」というとおり、将棋棋士には棋士の美学があり、無…

父からのお礼

昨日、神保町にて、父・神足裕司と私との共著『父と息子の大闘病日記』と父と母との共著『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』の出版を記念したサイン会と出版記念パーティが開かれました。 お陰様で盛会となりましたことをご報告するとともに、あつ…

将棋で見るワールドカップ

長いようで短かったサッカーFIFAワールドカップも、明朝の決勝戦で全試合日程が終了となります。 決勝はドイツ対アルゼンチン。 優勝候補として、ブラジル・アルゼンチン・ドイツ、を挙げていたのですが、準決勝ではまさかの結果もありました。 日本代表は残…

おわりに

以上駆け足ではありますけれども、将棋の見どころと最近読んでよかった棋書を紹介してみました。 ちょうど日曜日の午前中にはNHK将棋トーナメントもありますし、ニコ生(http://ch.nicovideo.jp/shogi )で観ることもできます。 是非一度ご覧になってみてく…

4.序盤戦

もうこれを読んでください。これで決まりです。 序盤は戦法によって駒組みと言いました。 ここで不利になるとかなり厳しいです。 なので、近年はここで少しでも有利にするための研究が進められています。 (研究に基づく一連の駒の動かし方を定跡といいます…

3.中盤戦

難しいところです。わかりません。 序盤は初期配置から計算していくことができます(そのまま終盤に突入するまで研究されている戦法もある)。 最終盤は「正解」があるはずです。(終盤はそこからの逆算がある) 中盤はその間に挟まれていて、どっちからも計…

2.終盤戦

将棋は概ね、序盤・中盤・終盤に分けられます(明示的に決まっているわけではありません)。 序盤=駒組み。攻めやすい・守りやすい陣形を整える 中盤=具体的に相手を攻撃したり、その攻撃を交わしたりといった攻防です。 終盤=勝敗が決する直前。今にも詰…

1.ルールを覚える

これでちょっと将棋の世界に興味を持てたかな、という方は、ルールを覚えるといいと思います。 いいと思います、と言ったのは、別に覚えなくても楽しめることはたくさんあるからです。 (おやつとかおやつとか、オヤジギャグとか) でも、最低限のルールだけ…

0.はじめに

まず、漫画からいきましょう。 はい、『3月のライオン』です。 『ハチミツとクローバー』の大ヒットで知られる羽海野チカさんの作品。 幼い時に両親を亡くした17歳の将棋棋士・桐山零の物語です。 人間としての将棋棋士の魅力、人間関係の難しさ、勝負の世…

すごく適当な将棋観戦ガイド(1) #ss954

はじめに言っておきたいのですが、私は将棋が弱いですw 子どものころ、父にボロクソに負かされ続けたのを覚えています。 高校生の時に少し勉強しましたが、それ以降、将棋からは遠い日々を送っていました。 2年前、父のリハビリを兼ねて将棋を再開し、電王…

レビューまとめ

ソチオリンピックにかかりきりですが、最近書いたレビューをまとめてみます。 今回は、 佐藤朋彦『数字を追うな 統計を読め』 竹田いさみ『世界を動かす海賊』 太田和彦『居酒屋の流儀 (黄金の濡れ落葉講座)』 井庭崇『社会システム理論: 不透明な社会を捉え…

今週書いたレビューまとめ(1月5-12日)

読んだ本を記憶に留めておくためにも、レビューを書きたいという気持ちはあるのですが、単独でレビューを書こうと思うと、長く書かなくちゃと思ってなかなか筆が進みません。 そこで、Amazonに(短めの)レビューを書いてそれをBlogにまとめてみるということ…

公共マナーはもはや鉄板の炎上ネタということでもあり、特につっこまないことにしている。

というより、最終的には「程度問題」と「思いやり」みたいな結論に落ち着くので、書いてもあまり実のあることにはならないように思っている。 ただ、以下のエントリを読んで、身近な経験を思い出したので、少し書いてみる。 本山勝寛 「堀江氏のツイート炎上…

「世界」のすべてを載せた詩があるとしたら −「病気」とはなにか

(Booklogからの転載)はじめに、家族という立場にあるものからのレビューであることをお許しいただきたい。 本が手元に届いてからも、私はなかなか本を開く気になれなかった。 怖かったのだ。 父の、つまりはこの本の筆者の状態はもちろん百%ではない。 ペ…

ハゲを愛する人のためのブックガイドーハゲを取り巻く世界

寒い季節になって来ました。 ええ、いよいよ寒いです。 個人的にはマンチェスターユナイテッドがCL決勝トーナメントに進めなかったのは、ルーニーが植毛なんてふざけたことをしたからだと思っています。 最近いよいよヤバくなってきたから、 ということでは…

"水平的な"キュレーション

一冊簡単な本を読んで読書会をしようという話になり、キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/02/09メディア: 新書購入: 57人 クリック: 2,260回この商品を含むブログ (20…

帝都復興院について

大震災が日本をおそって早2週間が経とうとしています。 復興に向けた作業も本格化し、なかでは「復興庁」創設へ向けた動きも見られます。 そのモデルとなったのが、帝都復興院です。 今回は、その帝都復興院について、背景や概要などをまとめてみたいと思い…

インターネットの革命と反革命 ipad/電子出版/フリーの終焉(下)

境さんの本も7割がた読み終わったのでホントは読み終わってから書くべきかもしれませんが、まぁ、サクっとまとめちゃいますね。 AppleやAmazon(あるいはGoogle?)といった私企業が情報のでもとを独占してしまうことで、 彼らに大きなコントローラビリティ…

インターネットの革命と反革命 ipad/電子出版/フリーの終焉(上)

ジャーナリストの昼間たかしさんが『Kindleショック インタークラウド時代の夜明け』の著者・境真良さんを迎えて、電子書籍やコンテンツ産業のこれからについてのトークイベントが行われました。 詳しくはUSTream*1に上がっていますし、この界隈の人はだれか…

長らくご無沙汰しています。

新しい環境に馴染むのに精一杯、というか、 まとまった時間を使っていろいろ考えるということがどうしても難しかったもので。 新しい企画を始めてみようと思います。 ニュースの記事などをざっと概観してわかった気分になろう、という企画です。 第一回の今…

世界のGoogle化・・・それでも

1月30日に、日本学術会議講堂で行われた、日本学術会議シンポジウム「世界のグーグル化とメディア文化財の公共的保存・活用」に参加してきた。詳細なレポートについては、kyokashow さんのエントリー「「世界のグーグル化とメディア文化財の公共的保存・活用…