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読書は人間の夢を見るか

平々凡々な社会人の読書と考えたこと。本文・写真についてはCC-BY-SA。当然ながら引用部分等の著作権は原文著者に属します。

教える/教わる

寄席っていったことあります?
僕は一回しかありません。
でも、あの空気は大好きです。


思えば、小学校のころ
図書室で借りた落語の本を読んで
電車の中で大爆笑をしていましたw
今思えば変なやつです。


ああ、寄席にいきたい。


そんなわけで、落語をテーマにした映画

を見ました。


散々落語で引っ張っておいてなんですが
この映画のテーマはもっと広く
「しゃべる」という行為
「教える・教わる」ということ
「コミュニケーション」自体
にあるように思えました。


「壁に向かって一人でしゃべってろ」
師匠が三つ葉に向けて言う言葉ですが印象的です。
「しゃべる」という行為は相手を必要とするもの。


僕も、塾講師やら家庭教師をしていて
ある意味落語家の仕事と似たことをやっているわけですが
聞かせる、ということを意識的にやるのはかなりの技量が必要です。
(なんとか聞いてくれてはいますが)
そこになにが必要なのか、この映画にはその糸口が隠れているように思います。


本を読んで勉強してもダメで、テープを聴いたり、寄席に足を運んだりするところは
宮台真司がよく言ってるような意味での
プラトン以前(文字なし、「感染」のコミュニケーション」)
プラトン以後(文字による)
を、想起させました。


落語の笑いがナンセンスから始まるのだとすれば
それはディスコミュニケーションから生まれるコミュニケーションだともいえます。
こうしたことが「落語」というテーマの中に入れ子のような構造で入っていっているように思うのです。
にもかかわらず、物語の展開はスムーズで複雑さはありません。
つながりに不自然さもありません。
主演の国分さんも目の演技、「下手な落語」の演技などよかったと思います。
「うまい落語」の演技はどうだかわかりませんが。

落語好きな方は見られてはいかがでしょう。


追伸
女の人の浴衣姿はいいですね・・・(遠い目)
怒った顔フェチ(笑)の僕にとっては全編見所満載ですw