GW終わり
木金と仕事をしてきてなんですが、一応今日までがGWって認識でいいんでしょうかね。休みというのは一瞬で終わるものです。
休み中に見た映画、読んだ本を簡単に振り返ってみたいと思います。
その前に、まずは番外編から。
5日6日で今話題の箱根町芦ノ湖に行ってきました。
毎年恒例で、妹の友達家族とうちの家族で行ってるんですね。
今年は少し様子が違いました。
なにせキャンプ場(コテージ)に着いた瞬間から硫黄臭い。
夜には数度の地震。
夜中起きだして星を見に行っていたんですが、朝の六時には、防災無線で叩き起こされました。
なんとなく、避難指示が出たということはわかったのですが、放送もぼんやりとしか聞こえず、地理感覚もよくわからず、携帯は電波がなく、またフロント?も閉まっているということで、情報伝達って難しい物なんだなぁ、と身をもって感じました。
さて、本。
思った以上に読めませんでした。
『缶つま』とか『つるの将棋』とか『角交換四間飛車を指しこなす本』とかは読んだんですけどね。
読書としては、
誰が「知」を独占するのか-デジタルアーカイブ戦争 (集英社新書)
- 作者: 福井健策
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/09/17
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (10件) を見る
本書は、デジタルアーカイブに関する本。
デジタルアーカイブというのは、重要な情報(文化的な資源とか、公文書とか)をデジタルで保存・活用する試みとでもいえばいいでしょうか。
なんで、それが重要なの?趣味の領域じゃない?という声もあるかもしれませんが、そのあたりから、丁寧に紹介されています。
EUが結構力を入れているわけですが、そこには英語文化圏に飲み込まれていく世界への危機感があるということのようです。
Googleで引っかからないものはないものとして扱われがちな昨今、デジタルで(しかも英語で)アクセスできることの価値というのはより大きくなっているのかもしれません。
本書では、国内の動向や欧州で進められているEuropeana*1など国際的な動向を、実際に整備されているアーカイブにとどまらず、法的な動向、業界団体の状況などが説明された上、著者からの提言がなされています。
個人的には感想がなんともいいがたいのですが、非常に個人的なことで言えば、様々な創造物というのは、これまでの創作の積み重ねやデータの上にできていると考えています。
例えば、将棋の世界でもコンピュータのデータベースを使うようになったことなどを一端として「高速道路」が敷かれたとも言われます*2(もちろんそれだけでは、トップになれないということではあるのですが)。
これまでの積み重ねが多くの人に開かれる中で、よりよいものが立ち上がってくるとすれば、それは今後にとって意味のあるものとなるのではないでしょうか。
映画とドラマ。面白かった順に。
中頃になってHuluの無料体験に登録しまして、ドラマを見ました。
かの有名な名探偵シャーロック・ホームズとワトソンが現代のイギリスを舞台にして蘇る。
ワトソンはブログを書き、ホームズはスマホを操る。
コンセプトだけでもワクワクものだけれど、企画倒れに終わっていないところが素晴らしい。つまりはとてもおもしろい。
特にシーズン1の終わりからシーズン2にかけては、目が離せない展開で、一気に見てしまった。
ホームズの洞察やデータを映像的に表しているのも、映像と書籍のギャップを超えるようなところがあって、好きです。
加えて、ホームズ、ワトソンのブログを実際の世界でも作っている点*3など、メディアをまたいで世界観を作っています。緻密に作り上げられているからこそ出来る芸当。
古きを訪ねて新しきを知る、と言った感じでしょうか。
心の汚れた私にとっては、オープニングに必ずロンドン市街の様子としてTDK/SANYOの広告が写っているところが引っかかり、これは彼我の放送の考え方の違いの一端をかんじるところでもありました。
Huluは、BBCのニュース番組なんかも見られるのでそのへんはいいかなーなんて思いました。Click*4とか面白いです。
グランド・ブダペスト・ホテル(初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2014/11/12
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (43件) を見る
面白さを伝えるのがなかなか難しい部分があるが、セリフ、テンポ感とシーンの撮り方が相まって、暗い笑いを呼び起こす。
豪華なキャストもさすがの演技で、Blurayに入っていたスペシャルコンテンツまで含めて全部見てしまった。
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
亡くなった伝説的なシェフの娘が、料理の世界に戻り、ゆかいな仲間たちと料理決戦を戦うというお話。
中華一番!みたいに聞こえるが、リアクション芸はどちらかというと『焼きたてジャパン!』的である。
ややダレどころがあるが、料理は美味しそうで、実際トマトの卵炒めなど作ってしまった。
暇な時にのんびり見るにはよい映画。
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (22件) を見る
実在の投資家(?)と投資会社の狂乱の日々と転落を描いた映画。
薬と性と馬鹿げた遊び…はっきり言って、スケール感が違うだけで、ものとしてはそこらの不良がやってることとそう大差ないとも言える。
そこにメタなメッセージを読み込むかどうかは見る人次第、といったところでしょうか。
GWは他に、野球なんかも見に行けたので、まぁまぁ、といったところでしょうか。
また、夏休みに向けて頑張ろうと思います。
*1:http://www.europeana.eu/portal/
*2:情報網が整備されたことで一定の強さまで一気に行けるようになったという羽生善治名人の言葉。http://japan.cnet.com/blog/umeda/2004/12/06/entry_post_203/ を参照。