もうすぐ終了するという育休について
昨年6月に第2子が生まれまして、育休を頂いていました。
制度上は今日で育休が明け、来週月曜日からは出勤することになります。
長いようで短かった半年少々を振り返ってみたいと思います。
私の職場は、男性も比較的多く育休をとるところで、職場結婚の方だと、ご夫婦交代で半年ずつとられる方もいるようです。
私の場合は、妻が里帰りから帰ってくる=育休中利用で第1子(2歳)が保育園に戻るタイミング(出産から一ヶ月後)*1の7月から慣らし保育でバタバタする4月の第1週までということで育休を取得することにしました。
思えば第1子のときは、新型コロナがまさに広がり始めたという時期で、里帰り出産している妻のもとに行くことも叶わず、実際に子どもに会えたのも、出産から数ヶ月が過ぎてからのことでした(その際にも短いながら育休を取得しました)*2。そのような経験もあって、今回は、なるべく育児に主体的に関わりたいと考えていました。
結論から言えば、普段仕事をする中でやり過ごしている漠然とした将来への不安に向き合うという事も含めて、とてもよい時間が作れたと考えています。
1.子育てについて
第2子も、第1子に引き続き、比較的育てやすい子ども、だと思います。
甘えん坊ではありますが、四六時中泣いているということもなく、夜はよく寝ます。
ミルクもこんなにへるんだっけと思うくらい飲みますし、離乳食もよく食べます。
ちょっと首が座ったりが遅いかなと心配した時期もありましたが、10か月になった今は毎日元気につかまり立ちしています。慣らし保育も比較的順調なようです(朝泣くけど)。しいて言えば、排便がうまくいかないことが多いですが、最近は改善してきたようです。
ただ、問題は、面倒を見なければならないのが一人ではないということです。
上の子は、絶賛自我が目覚め中(2歳)で、喜ばしく微笑ましいことではあるのですが、なかなか、手がかかります。少し目を離せば、何が起きるかわかりません。
また、保育園に通って、大体1.5~2ヶ月おきに感染症をもらってきます。8月の新型コロナに始まり、手足口病、ヒトメタニューモウイルス、感染性胃腸炎・・・。家中にアウトブレイクするのが通常で、下の子は生後2ヶ月にして新型コロナに感染し、入院する羽目になりました(妻が付き添い入院)。私も40度近い熱を出しながら、いち早く回復した上の子との隔離生活を過ごすことになりました。(まぁ、どれがきつかったといえば、手足口病ですが。大人がかかると本当にしんどいです)
下の子に感染すれば、離乳食は食べられなくなったりと、イレギュラーな対応を迫られますし、なるべくうつさないようにと家の中で分離政策をとります(が結局うつります。子どもが鼻水よだれ付きの手を口に突っ込んでくる以上、感染防護無理では)。
これはほんの一端ですが、小さな子ども2人を1人でみるというのは(授乳等で生活リズムがズレやすい乳児が含まれていればなおのこと)無理が生じやすいと感じました。1人で育児されている方は本当に尊敬します。
そんなわけで、妻と私は同時に育休を取り、緩く子ども各一人を担当し、家事を分担して進めていきました。
笑った、寝返りを打った、しゃべった、座った、立った。
貴重な瞬間に立ち会えたことは幸運なことでしたし、平日の家族旅行*3などを含め、上の子とも、こうした機会でなければなかなかできない経験をすることができました。
2.自分をみつめなおすこと
このように、充実した時間を過ごす一方で、やはり自分の行く末への不安は芽生えました。
数週間であればともかく、半年強となれば、今後の人事異動のタイミングなんかにも影響してくるかな、とか、自分の年齢(35)や復帰後の働き方(育休でもこんなにきついのに?)を考えると復帰しても何もできないのではないだろうかと考えることもありました。(念のため付言すると、働きやすい職場で、特に不利に扱われるとかはないです。どちらかというと私の内在的な問題です)
実は、7月に司法試験予備試験の論文式というのを受けていたのですが、あまり受かった気もせず、育休に入ってからはなかなか勉強時間も取れない(半分はやる気の問題ですが、妻が別の資格試験*4を受けており勉強時間を確保させる必要があった)こともあって、その受験も諦めかけていました。
しかし、なんだか、理由はよくわかりませんが、論文式に合格、11月の口述試験にも合格してしまったので、かえって勉強を継続せざるを得なくなりました*5。
一応流行りの「リスキリング」ができたのだと思って、復帰後もこれを活かす道を模索したいと思っています。感覚的には、育休中にリスキリングできるとすれば、子どもがそれなりに育てやすく、パートナーが(育休とるかは別にしても)協力的、とか条件があり、いずれにしても根性がいるのだろうと思います。
3.まとめ
正直に言えば、育休取ろうが取るまいが、育児自体はしなければならないわけで、問題はその負担をどのように分担するか(あるいはできるか)ということです。我が家では、スーパーマンではない夫婦ふたりが同時に育休を取得するという選択をし、それによって、ただただしんどい、ということには陥らず、充実した家族の時間を作ることができたのだと思います*6。
こうした機会を与えてくれたそれぞれの職場の皆様に感謝しつつ、来週からの生活に戦々恐々としながら、週末を過ごしたいです。
仕事、育児、家事、試験勉強、う~ん。