読書は人間の夢を見るか

平々凡々な社会人の読書と考えたこと。本文・写真についてはCC-BY-SA。当然ながら引用部分等の著作権は原文著者に属します。

2009-01-01から1年間の記事一覧

犬死に大国、ニッポン 〜ハンセン病と薬害エイズの記憶を語り継ぐために〜

来る2010年1月17日に、下記のようなイベントを開催する運びとなりました。 ハンセン病や薬害エイズ、近くて遠く、遠くて近い問題だと思います。 しかし、このイベントはその二つの問題にとどまるものではないと思います。 この二つの事例は、様々な社会問題…

闘いとしての政治/信念としての政治【後篇】

昨日に引き続き簡単なまとめです。 セッション2は「社会と正義」をテーマにして行われました。 しかし、20時30分終了の予定がこれが始まる時点でもう20時15分くらいな状態。 スピーディーな進行になりました。 北田先生から前説。 オウム事件の時(野中は官…

闘いとしての政治/信念としての政治

以下のようなイベントに行ってきたので簡単にレポートしたいと思います。本当に簡単に。 詳細は毎日新聞1月の紙面に記事が載るらしいですし、たぶん『思想地図』あたりにも出ると思われます。 シンポジウム「闘いとしての政治/信念としての政治」元自由民主…

昨日、次のような報道がされました。 国会図書館:パンク寸前…新刊急増、本のサイズも大型化 国内で出版されるすべての本を保管している国立国会図書館(東京都千代田区)の収容スペースが限界に近づいている。出版点数の激増とサイズの大きな本が増える傾向…

メディアとしてのGoogle Wave

つい最近、Google Waveってやつの招待を受けていろいろ使ってみているので、 使用感を書いてみたいと思います。 ただ、当方技術はあまり持ち合わせていないので、技術的なことはわかりません(すごいなーとは思うけどね。) よって、メディアとしてどういう…

ノーベル賞受賞者・フィールズ賞受賞者、「事業仕分けに対する緊急声明」について

本日、ノーベル賞・フィールズ賞受賞者が集まり、以下のような声明文を出すと共に、科学技術予算をめぐる緊急討論会*1が開かれました。思うところがありますので、Blogを更新します。 ノーベル賞受賞者・フィールズ賞受賞者、「事業仕分けに対する緊急声明」…

合コンとは何か

卒論シーズンですね。 まったく、卒論は進んでいません。 うちの大学のうちのコース(社会学)だと、自分の好きな分野をテーマにして卒論を書く人がほとんどです。 アニメとか、ゲームとか、もちろん環境問題とかコミュニケーションとか。 そういう意味では…

誤報とは何か 誤報言説をたどって

1.はじめに 誤報とはなんだろうか、と聞けば、「事実とは違う報道」という答えが返ってくるのが一般的だろう。 しかし、もう少し良く考えてみると、私たちがそれほど簡単に「誤報」を識別しているわけではないということに気づく。 にもかかわらず、私たち…

大学生活も(少なくとも学部生活は・・・卒業できればだけど)あと半年。 大学で学んだこと、いや、学べることってなんだったのかな、とたまに思うことがあります。 そりゃ、「大学時代に」学んだことなら、たくさんあると思います。 特に僕は幼稚園から高校…

秒速5センチとメディア論

秒速5センチメートル [Blu-ray]posted with amazlet at 09.10.18ビデオメーカー (2008-04-18)売り上げランキング: 787Amazon.co.jp で詳細を見る を見た。 第一印象は絵がきれいだと言うこと。 新海作品は昔「ほしのこえ」を荒い画質で見たのだけれど、 それ…

「綴じられている」意義とウェーバー

書物は危機にひんしているという。 より便利な情報ツールとしてのコンピュータがあらわれ、 それはインターネットを介して、世界中の知へと接続されている。 速報性、情報の多様性、さまざまな点からその優位さを指摘される。 書物の側は、一覧性、などとか…

「広告である」とはどういうことか

昔、吉見先生がこういうことを言っていた。 「大学院に来る人間の中で、理論から入れる人は4人に1人くらいだ。ほかは皆対象にこだわるべき。北田先生なんかは理論から入っていたがああいうのは特殊な例」 広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学 (岩波現代…

なぜ資本主義は成長を志向するか。

mixiの社会学コミュニティでこんなトピックスがたっていました。 [質問]なぜ企業は成長を続けないといけないのでしょうか? http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=43161261&comment_count=14&comm_id=8396 ウェーバーのプロ倫に言及しながら、現在ではプロテスタ…

ハゲの社会学を目指して

またまたお久しぶりです。 私は、社会学を専攻しようと決めたとき、 「ハゲの社会学」をやろうと思っていました。 私の家系が曾祖父までさかのぼって全員ハゲというサラブレッド的な家系にある、という 個人的な事情から出発したのですが、考えてみると面白い…

こんばんは。お久しぶりです。

あまりに久しぶりすぎて・・・。 更新しようにもあんまりネタがないんですが、 私の一応の専門である社会学、がどういったものなのか、 について考察したので、お目汚しですがどうぞ。 第一節では、学史的な流れを見つつ、その問いの意味について考えます。 …