読書は人間の夢を見るか

平々凡々な社会人の読書と考えたこと。本文・写真についてはCC-BY-SA。当然ながら引用部分等の著作権は原文著者に属します。

焦がれるものは

「野球わかるんか?って言われたら、当然のごとくカープの話が始まるんですね!」 広島に赴任した後輩が、驚きを語ってくれた。 プロ野球にもチームはいろいろあるし、大リーグや高校野球もある。 それでも広島で「野球」といえばカープのことだ。 なんの前…

1円拾わなかった話

チリン 朝の混雑した駅のホームから、エスカレーターに乗り込む。 と、同時に時間を確認しようと、ポケットのスマホに手をやったときのことだった。 指に残るかすかな感触。軽い音。 1円玉だ。 昨日、売店で貰ったおつりが残っていたのだろう。 ふと思い出す…

ポケモンをやらない人のための本当のPokémon GO問題

Pokémon GO(ポケモン ゴー)*1が大ブームです。 それに伴って、様々なトラブルが報じられ、各所から、規制の声が上がっているようです。 一方で、報道などを見ると、やや正確な理解に欠けている部分もあるようです。 みんながポケモンをやるわけでもないで…

歩きスマホは違法にするべきか

オーストラリアの法律専門家による歩きスマホ(ケータイ)に関する記事の翻訳。

主観のマンションー森達也『FAKE』における八五郎

「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺は一体誰だろう?」 落語「粗忽長屋」のオチだ。 「粗忽長屋」というのは粗忽もの*1二人が、行き倒れを自分だと勘違いして…という話。 普通に考えれば、ありえないこんがらがったような話だ。 人間国宝となった…

どこにもないけど、誰にでもあるもの-『東大駒場寮物語』を読んで

立て看板に、ペンキ、スプレー缶や模造紙。 いつからあるのかわからないような私物のジャージ。 落書きで埋め尽くされたロッカーはもとより、ボロボロになったソファーの上にまで、所狭しと置かれた物の中、購買部で買った弁当のニオイが立ち込める。 ゴキブ…

鉛筆書きのメディア論

鉛筆で書くこととパソコンで書くことの違いについて。小田嶋隆氏・神足裕司の二人のコラムニストから。

私たちの時代のサイン Emojiはなぜ言葉よりも人を動かすものでさえありえるのか

Signs of our times: why emoji can be even more powerful than words Vyvyan Evans, Bangor University ※本稿は、The Conversationに掲載された"Signs of our times: why emoji can be even more powerful than words"の全訳です。著者であるVyvyan Evans…

メディアのフレーム-パリの事件からみえたもの

フランス・パリのテロ事件を機に考えるメディアのあり方。そしてフレーミング。

コンピュータがいかにして科学を壊したか―そして、その修復のために我々は何をなし得るのか

How computers broke science – and what we can do to fix it(コンピュータがいかにして科学を壊したか―そして、その修復のために我々は何をなし得るのか)の全訳。科学におけるコンピュータの使用が再現性にもたらす影響とその解決策について。

図書館は死につつあるなんて誰が言った?イノベーションのための空間へと進化する図書館

未来の図書館に関するアメリカの事例。

Wi-Fiが飛び交う世界、でも、インターネットには未だに海底ケーブルが必要

Nicole Starosielski助教授による海洋通信ケーブルに関する解説記事。The Conversationからの翻訳。

流行語大賞を予想してみた。

今年もユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語が公表されました。 大賞は例年通り、12月1日に発表される予定です*1。 せっかくなので、トップテン10語と大賞を予想してみました。 なお、例年の傾向などから予測したものであり、個人的な感情は排除したもの…

食とともにめぐったもの-『食の500年史』

食の歴史からみる「グローバル」ということ。ジェフリー・M・ピルチャー『食の500年史』NTT出版, 2011 書評。

EU TSM規則のネット中立性-欧州議会調査局資料から

EUの電気通信単一市場規則(TSM Regulation)におけるネットワーク中立性の紹介。

Uberの急騰料金(サージプライシング)は、ドライバーの急増を導かない

Uberの急騰料金(サージ・プライシング)というのが話題なようです。混雑時に特定の区間で利用料金を上昇させるという仕組みですね。他の交通機関でも、道路渋滞に対するコンジェスションチャージが各国で導入されてますし、時折、満員電車対策として、ピー…

時にはボレロを踊って

忘れられない光景がある。 あの大震災から数十日目の夜。 JRと私鉄の駅を結ぶコンコースはまだ薄暗かった。 一つのバンドが現れた。 電子ピアノ、ドラム、ベース。管楽器にボーカル。*1 演奏し始めたのはジャズだった。 誰もが知っているようなJpopのアレン…

GW終わり

木金と仕事をしてきてなんですが、一応今日までがGWって認識でいいんでしょうかね。休みというのは一瞬で終わるものです。 休み中に見た映画、読んだ本を簡単に振り返ってみたいと思います。 その前に、まずは番外編から。 5日6日で今話題の箱根町芦ノ湖に行…

プレGW

4月も終わりました。 もう一年も3分の1が終わったかと思うと、時の流れの早さを感じます。 ゴールデンウイーク、正確に言うと大型連休であります。 私はちょっとお休みを頂いて、だらだら過ごしています。 ここ数年はなんやかや云々かんぬんありましたので、…

親子と将棋

先日、神足裕司の『パパになった男』から、ケンカに関する一節を引いたのだけれど、将棋の「ひっかけ」に関連した箇所もあるのを思い出した。 将棋連チャンで申し訳ないけれど(読んでる人もそんなにいないだろう)、広がりのある事柄だと思うので、少しお付…

そして、それは「敵」なのか−人と機械(後編)

「ケンカとは、どうやっても勝たなければならないものだ。そのためには、相手の金玉を蹴り上げ、指を突っ込んで目の玉をほじくり出してやれ!」 とぼくは乱暴に言った。 息子の返事はこうだった。 「パパ、ボーリョクはいけないんだよ」」 (神足裕司『パパ…

熱情が世界を変えるとき−人と機械(前編)

「正直言ってどの手が悪かったのか分からない」 三浦弘行八段(当時)の言葉が印象的だった。 第2回将棋電王戦は最終局を終えて、プロ棋士側から見て、1勝1分3敗という成績に終わった。 1戦目の阿部光瑠四段対習甦こそ、阿部四段が勝利したものの、二戦目の…

誰にもない責任を誰が負うか

SFの世界でしかあり得なかったようなことが次々と起こっている。 Googleは自動運転車の実験を行い、昨年12月にはプロトタイプの完成版を公表した。*1 それとともに、問題となってくるのは、これまで想定されていなかった事柄に対してどのような規則を設けて…

将棋と意味と、そして、人工知能と

小学生の頃、僕らの指す将棋は、あくまでも王様を取られるまで続いた*1をして投了するところ、Aperyがコンピュータ将棋特有の「王手ラッシュ」を始めたのだ。 解説の鈴木大介八段は、「棋譜を残すのが仕事」というとおり、将棋棋士には棋士の美学があり、無…

父からのお礼

昨日、神保町にて、父・神足裕司と私との共著『父と息子の大闘病日記』と父と母との共著『生きていく食事 神足裕司は甘いで目覚めた』の出版を記念したサイン会と出版記念パーティが開かれました。 お陰様で盛会となりましたことをご報告するとともに、あつ…

「無駄な」学問

前回予告から全く外れた話をします。 先日社会学ゼミの合宿でつくばの高エネルギー加速器研究所に行ってきました。 高エネルギー加速器を実際に見るなどして巨大科学というものに感銘すら受けました。 それとともに、あの研究所で、毎日同じように食堂に行っ…

wikipediaは民主主義の敵か

どうも。 自主ゼミを大学のほうで開講しているのですが 本日前期最後で、キャス・サンスティーンの有名なこの本について発表しました。 インターネットは民主主義の敵かposted with amazlet at 09.10.18キャス サンスティーン 毎日新聞社 売り上げランキング…

不可思議なるコミュニケーション

試験やレポートって嫌ですよね。 だからブログに逃げますw お久しぶりです。 コミュニケーションというのは相手があって初めて成立します。 情報の出し手が何かを表現し(情報および伝達手段の選択) 受け手がその内容を理解する(その差異の観察と受け取る…

戦争への責任

アジアプレス代表の野中氏の講義を受けた。 (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E4%B8%AD%E7%AB%A0%E5%BC%98) アジアプレス(http://www.asiapress.org/index.html) ジャーナリズム論全体へのお話だったが、 主なフィールドがいわゆる「戦場」であ…

基本を疑うこと

ゼミ文献近代民主主義とその展望 (岩波新書 黄版1)作者: 福田歓一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1977/06/10メディア: 新書購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (33件) を見るこれじゃなかった気がするw もうだいぶ読んでから時間がたってしま…